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防衛予算:10年度は現大綱を基に 政府が編成方針

2009年11月25日 15時0分

 北沢俊美防衛相は25日午前、国会内で開かれた基本政策閣僚委員会で、10年度の防衛予算は現行の「防衛計画の大綱」(防衛大綱)に基づいて編成する方針を提示した。政府は既に防衛大綱と「中期防衛力整備計画」(中期防)見直しの1年先送りを決定しており、10年度予算については、個別の編成方針を策定することになっていた。

 編成方針では、弾道ミサイル攻撃など新たな脅威への実効的な対応、国際的な安全保障環境を改善するための主体的取り組みなど、現大綱が定めた防衛力の役割を基本として、装備品の更新などをすすめる考えを示した。このほか、「必要な人員の確保」という表現で、削減が続く陸自の編成定数の維持も目指す。

 編成方針に関連し、福島瑞穂消費者・少子化担当相は、ミサイル防衛(MD)システムの地上配備型迎撃ミサイル(PAC3)の追加配備や在日米軍の駐留経費の一部を肩代わりする「思いやり予算」について、「無駄を省く方向で検討してほしい」と注文をつけており、今後、社民党との調整に時間を要する可能性がある。【仙石恭、田辺一城】
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