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台湾石化大手、ベトナムで1兆円投資 石油工場の建設再開

 【ハノイ=岩本陽一】台湾の石油化学最大手、台湾塑膠工業(台湾プラスチック)は中断していたベトナムでの大規模な石油工場の建設計画を再開する。総事業費は124億ドル(約1兆1800億円)で同国における単独の外国投資案件としては過去最大規模。アジア開発銀行(ADB)は2010年にアジア経済が本格的な回復に向かうと予想しており、台プラは域内での石油製品や石化製品の需要が大きく伸びると判断した。

 台プラによる事業再開は石油工場の建設地であるベトナム中部・ハティン省の政府高官が明らかにした。台プラは今年中にも中央政府から事業の正式認可を取得し、16年操業開始を目指す。ベトナム工場をアジアの生産拠点として整備する計画で、景気の回復をにらんで将来的な各国の需要増に備える。 (16:00)