国際情勢::欧州情勢::ウクライナのガスパイプラインが止められそうです。

960 :日出づる処の名無し:2008/12/30(火) 09:27:22 ID:Kb+cPeND
    ガス代払え! 払わなければ、元日からガス止めるぞ! byガスプロム
    (;´・ω・`)モチが焼けないお…ショボーン…

    【ウクライナへの露ガス供給停止、1日に期限迫る】
    ttp://www.afpbb.com/article/economy/2553118/3639858

    【12月29日 AFP】ロシアがウクライナに供給しているガスの支払いをめぐる問題で、
    ロシア側が警告で示した契約更新期限である1月1日0時が迫っているが、交渉が難航しているため
    ロシア側がガス供給を停止する可能性が強まり、新たな外交紛争への発展が懸念されている。

    両国のガス交渉担当関係者らは年末年始の休暇返上で、調整に当たっている。
    ロシア側は2008年にウクライナに販売したガスのうち20億ドル(約1800億円)分が未払いだと主張。
    ロシア政府系の天然ガス独占企業ガスプロム(Gazprom)は、未払い分が年内に支払われなければ
    契約更新は成立せず、1月1日からガス供給を停止する可能性もあるとウクライナ側に前週、警告した。

    ビクトル・ズプコフ(Viktor Zubkov)第1副首相が議長を務めるガスプロムの取締役会は29日、
    臨時会議を招集して状況について協議する。ガスプロムのセルゲイ・クプリヤノフ(Sergei Kupriyanov)
    広報担当は27日のラジオ・インタビューで、ガス供給停止か、ウクライナ側と土壇場に合意に至るかの
    可能性について「五分五分だ」と語った。

    ガス供給が止まれば、ウクライナ経由でロシアのガスを購入している欧州諸国にも打撃が及び、
    2006年1月と同様の混乱した事態が発生しうる。

    カーネギー国際平和財団モスクワ・センター(Carnegie Moscow Centre)のアナリスト、
    アレクセイ・マラシェンコ(Alexei Malashenko)氏は「ロシアの政治家は、ガス問題をめぐって
    ウクライナに対して圧力をかけることに執着している」と評した。
     
    ガスプロムのクプリヤノフ広報担当によると、ウクライナ側からはすでに11月分の
    8億500万ドル(約728億円)と、12月分の8億6200万ドル(約780億円)、
    さらに支払延滞金に当たる4億5000万ドル(約407億円)を支払えない旨が通告されている。
    両者は1日までに残された数日間で、ロシア側がウクライナ側に支払っているガスパイプライン通過料を
    帳消しにするなど、未払い分の支払い以外の解決方法を模索するとみられる。

961 :日出づる処の名無し:2008/12/30(火) 10:09:43 ID:Kb+cPeND
    >>960 の記事のような事件は、歴史的には毎年のように繰り返してきたらしい。

    【ロシア・ウクライナガス紛争】Wikipediaより抜粋
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%B4%9B%E4%BA%89

    ロシア・ウクライナガス紛争とは、ソ連崩壊後、ロシアとウクライナ両国間で継続して生じている
    一連の天然ガスの供給・料金設定をめぐる争いのことである。ソースによって、紛争、戦争、対立、
    係争と様々な表記がされる。両国とも当事者は政府ではなく、ガス供給事業者であるガスプロム社と
    ナフトハス・ウクライナ社であるが、両社とも国営企業であり、二国間での争いと見ることもできる。

    「紛争に至る経緯」
    ロシアは、ソ連時代に東欧から西欧にかけて一大パイプライン輸送網を構築、大量に産出される
    天然ガスを各国に輸出している。特に、ウクライナを含む独立国家共同体諸国に対しては、
    歴史的な経緯から欧州諸国に比して割安な価格で供給していた。

    ただし、ウクライナ向けガス価格は、パイプライン輸送料とのバーター決済の価格指標として
    機能していたに過ぎず、この価格で販売されていたわけではない点に留意が必要である。

    この紛争に関しては被害者と見られることが多いウクライナだが、そもそもウクライナ側は
    ソ連時代から再三ロシアに無断でのガスの抜き取りを行っていた。特に、ソ連崩壊後の1990年代初頭は
    料金不払い・無断抜き取りが多発していたため、幾度にもわたるガス供給停止が発生しており、
    今回の紛争においても、ロシア側はそれまでの供給停止と同じ感覚で事に臨んでいたと考えられる。
    しかし、今年はウクライナ側が記録的な大寒波のため、大々的にガスの抜き取りを行った。
    そのため、パイプラインの下流に位置する欧州の混乱を招く結果となった。

    今回の紛争には直接関係ないものの、ソ連崩壊後の混乱期に、ロシア側がウクライナとの貿易において
    代金の不払いを行った過去がある。そのため、ロシア側が天然ガスの供給を実際にストップさせた事に
    対する不満が溜まる余地は、ウクライナ側に十分にあったことも推測できる。
    (つづく)

962 :日出づる処の名無し:2008/12/30(火) 10:11:44 ID:Kb+cPeND
    (つづき)

    「2008年の紛争」
    ガスプロム側は2006年までの紛争を受けて、対ウクライナ向けのガス輸出を、子会社である
    ロスウクレエネルゴ社を通じて供給するシステムを採った。これは料金を低減させるために、
    ロシア産のガスに割安な中央アジア産のガスを混合させるシステムで、混合比率によっては
    料金が乱高下する複雑なものであった。

    2008年2月、ガスプロムは、ウクライナがガス購入代金として約15億ドル滞納していると主張し、
    供給の停止を警告した。これは安価な中央アジア産ガスの輸出量が減少した際に、ロシア産ガスを
    充当した差額とされる。両国の首脳間の交渉により、ウクライナ側が料金の支払いに応じたことから
    対立は解消するかに見えたが、ガスプロム側はさらに2008年1月及び2月分の6億ドルの追加支払いを要求。

    これに対して、ウクライナ側が子会社を通じた供給体制の見直しを要求して、交渉は暗礁に乗り上げた。
    2008年3月3日、ガスプロムはガス供給を25%削減する対抗措置を、さらに当日の夜に10%の
    追加削減を実施した。当日はウクライナ側が備蓄を取り崩して対応したことから、2006年のような
    欧州全体への影響は回避されている。

    ―――――
    そして、年末にまた騒いでいる訳だな。このままウクライナが支払わなかった場合、ガスプロムから
    ガスの供給を受けているドイツ、イタリア、ベラルーシ、トルコ・・・なんかが影響を受ける。
    ちなみに、これらの国の他は、多い順に、フランス、ハンガリー、イギリス、ポーランド・・・と続くが、
    ガスプロムからの購入額が特に大きいのが最初に挙げた独・伊・ベラルーシ・トルコで、
    トルコの購入額はフランスの約2倍・・・だが、トルコは別のルートでもエネルギーが入手できるんで
    それほど困らない。 さて、独・仏・伊はこの件についてどう反応するだろうか?