米沢で地鳴り相次ぐ 群発地震の影響か?

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米沢で地鳴り相次ぐ 群発地震の影響か?
産経新聞 4月26日(火)23時28分配信
 福島県境に接している山形県米沢市で、「ゴーゴーと地鳴りの音がする」といった住民からの情報が、山形地方気象台米沢市役所に相次いでいる。気象台では、福島県喜多方市を中心とする規模の小さい群発地震の影響とみており、冷静な行動を呼びかけている。

 気象台によると、3月11日の東日本大震災以降、特に3月18日ごろから米沢市に情報が寄せられるようになった。米沢市役所総務課にも県境に近い南原地区の住民を中心に10件近い問い合わせがあった。

 市役所に寄せられた情報の内容は、「ゴーゴーと音がする」「山の方から地鳴りがする。ドーンという音がするので怖い」「(活火山の吾妻山が)爆発するのではないか」などで、市中心部の住民からは連絡はないという。

 米沢市で隣接する喜多方市役所に問い合わせたところ、同様の情報が寄せられていたことが分かった。

 気象庁によると、震災の影響で、広範囲で地殻変動が起きているという。この影響を受けて喜多方市などでも地震活動が活発化、山形地方気象台の五十嵐文和主任技術専門官は「この活動と関係があるのではないか」と推測している。

 18日ごろからは震度1や地震規模マグニチュード3程度の有感地震が頻発しており、「有感地震でなくても、浅い地震の場合は地鳴りがする可能性はある」(五十嵐専門官)という。

 住民が懸念している吾妻山は、仙台管区気象台の火山センター(仙台市)で24時間監視しているが、26日現在、異常な兆候は出ていない。

 しかし、24、25の両日、有感地震は起きておらず、地震活動も終息に向かっているとみられ、地鳴りも徐々に収まるとみられる。

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最終更新:4月26日(火)23時28分


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東日本大震災>「前兆すべり」観測されず…地震予知連絡会
毎日新聞 4月26日(火)20時46分配信
 大地震の直前に観測される現象が、東日本大震災では検出されていなかったことが26日、震災後初めて開かれた地震予知連絡会で報告された。この現象は東海地震の予知で重要な手段となっている。島崎邦彦会長(東京大名誉教授)は「東海沖と東北沖はプレート(岩板)の状況が異なる。今回の結果をもって、東海地震の予知ができないということにはならない」と述べた。

 この現象は「前兆すべり(プレスリップ)」と呼ばれ、大地震の前に地震の原因となる断層がすべり始めるもの。最終的に断層面が強く密着している「固着域」がはがれて強い揺れを起こす。予知連は、大学や研究機関のデータを集約したが、プレスリップは検出できなかったという。

 一方、大震災の2日前の3月9日、震源から北東に約40キロで発生したマグニチュード(M)7.3の地震について、産業技術総合研究所のチームが前震と報告した。その後の地震は徐々に11日の大震災の震源に近づいていったという。

 巨大地震を予知できなかったことについて、島崎会長は「地震学の常識では、海溝付近のプレートがこれほど強く固着していると考えられていなかった。同じことは他の海溝型地震でも起こりうる。海底の地殻変動の監視を強化する必要がある」と話した。【西川拓】

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