国内::【三橋貴明】失われる日本の3つの武器

●失われた三つの武器
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10742247422.html

●日本の最強の武器
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10742274751.html


以下引用


歴史や外交、安全保障の分野では、
日本国内でかなりまともな情報が流通するようになりました。

とは言え、相変わらず経済やその他の分野では、
絶対的価値観の持ち主の
ドミナントストーリー(自分の物語)」が、
社会的に共有されているケースが多かったりします。

例えば、日本の治安の話です。

実は、日本国内の犯罪認知件数は、
ピークの02年から毎年減り続けています。
このままいくと、2010年も
対前年比で犯罪認知件数が減少になりそうです。

無論、全体的な犯罪認知件数だけではなく、
凶悪犯罪も減りつつあります。
09年は殺人事件の件数が戦後最低になりました。

が、もしかしたら今年も09年の記録を更新(?)し、
再び殺人事件が戦後最低になるかも知れません。

といいますか、今の状況から考えて、
その可能性は極めて高いです。

ドミナントストーリーの持ち主たちは、
日本の治安が改善しているという現実を認めようとはせず、
懸命に「増加した犯罪」を探し出し、
新聞の見出しに掲げたりします。

典型的な例が、昨年の
「2009年の殺人事件件数、戦後最低!」
という慶事を報じる際の、
毎日新聞が掲げた
「コンビニ強盗:景気悪化影響か46%増 警察庁まとめ」
という見出しです。

どう考えても、殺人事件件数戦後最低の方が
重要事だと思うのですが、毎日新聞を読んだ人は、

「ああ、コンビに強盗が46%も増えたのか・・・。
 景気悪いからなあ・・・。
 日本は治安が悪化して、困ったものだ」

という印象を覚えるでしょう。

といいますか、この手の印象操作を行い、
自分たちの「ドミナントストーリー」を
社会的に共有させ、
あたかも「真実」であるかのごとく見せるためにこそ、
毎日新聞はこの異様極まりない
見出しを掲げたのだと思います。

日本は民主党政権下で、
国家としての武器を三つほど失おうとしています。

すなわち

言論の自由

法治主義

そして「情報管理」になります。

日本人は自らの武器、
すなわち誇るべき治安の良さなどを
しっかりと自覚した上で、
失われつつある三つの武器を取り戻すべく、
国民自ら動き出さなければならない時期が来たのだと思います。