http://d.hatena.ne.jp/perushaneko/20101116/1289922734
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中国が輸入する天然資源のほぼ8割がマラッカ海峡を通過し、今後、原油は言うに及ばず天然ガス・石炭などの対外依存度は高まり続ける。「中東やアフリカからインド洋・マラッカ海峡を経て南シナ海にいたるシーレーン海上交通路)の安定・安全が、ますます経済発展の死命を制するようになる」――。原油に限っても、2009年に初めて対外依存度が過半を超え52%に達し、2020年には65%、2050年には80%超へ跳ね上がる。2009年には石炭も純輸入国に転じた。「後発優位をフルに活用し運用までの期間を米国の半分に縮めたとしても、空母保有から本格運用まで25年は覚悟しなければならない。2024年に3個機動艦隊との目標は、ギリギリ間に合う期限なのです」と将校はその心中を吐露する。


1987年5月、劉華清は広州艦艇学院(広東省)に、わずか1期のみという軍史上初の幹部養成コース「飛行員艦長班」を設けると決め、同年秋、1000人近くの海軍パイロットから10人を選抜し入学させた。脱落した1人を除き3年半の教育訓練を受けた9人は今や、駆逐艦護衛艦の艦長などを経て艦隊支隊(分隊)を率いる師団級幹部(基本階級は大校=大佐)に昇進している(『揚子晩報』2009年5月22日)。ワリヤーグや国産一番艦の艦長は、「ほぼ間違いなく、この9人の中から選ばれる」と同紙。中国なりに、長い時間をかけて「膨大な系統工程」をこなしているのである。


「那(+口偏)里有国家利益、那(+口偏)里有八一旗(国家利益あるところ、軍旗がはためく)」――先の総参謀部の中堅幹部が語ったこの一言ほど、中国軍の今日を浮き彫りにする言葉を筆者は知らない。党中央の幹部によると、胡指導部は「黒水型の民間軍事組織設立」も決めた。米正規軍にも戦闘訓練し、アフガニスタンイラクで活動する戦争請負会社「黒水」すなわちブラックウォーターのような“民間組織”を中国も作り、軍OBらを雇うだけでなく現役の軍人も“出向”させる方針を正式決定したという。正規軍を送り込めない地域に、民間警備会社の名目で派遣する寸法だ。当面は、アフリカで資源獲得に邁進し、治安悪化や環境破壊に対する現地の反発に直面している中国の権益と中国人コロニーを守る役割を担うと明かしたこの幹部は、率直に打ち明けた。「米国は、いつも先生ですね……でも、我々だって永遠に生徒に甘んじるつもりはない」。


全面的な衝突にはいたらないとしても、「遠海積極防御」へ突き進む中国海軍と米海軍は、「これから軋轢・摩擦を繰り返し、やがては偶発的な事故、小規模な挑発が不可避だ」と米太平洋軍参謀畑の高官も明言した。「米中海洋冷戦時代」の幕開けは、目の前だ。

・・・だから、しっきゃくもくぜんにせまるおばまっちのあとがまのぴらりーたんも案だけ中国様に強硬な姿勢をプレゼンスしているんだな。