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我慢比べの世界
 世界中の国民国家は、常に内外の問題を抱えながら傍目には余裕を装って、
他国に恫喝・誣告・説教・ホメ殺しをしながら盤目のゲームに興じている。
アメリカも中国も日本もヨーロッパも内情を見れば、思わず「あひゃ!」と叫びそう
国難をこらえながら、他国がゲームから脱落するのをじっと待っているのが世界
の真の実情といえる。
 他国の国益や債権、企業の資産を毀損・簒奪しながら、自国の主権の及ぶ範囲
を拡大するパワーゲームは、小国や時には自国の民をまき込みながら続いていく。

 アメリカと中国のG2の世界は、米中協同を意味するのではなく、ゲームメーカー
とルールの破壊者が直接対峙するステージに突入したことを示している。
 アメリカが秩序を志向する詐欺師とすれば、中国は混沌を拡大する窃盗団であり
互いに補完し合える関係ではない。
 中国の成功体験、成長モデルはイデオロギーを超越して、まともな国民国家
適用できるものではなく、世界のグランドデザインを描くには役不足である。
 中国もそこのところが解っていて、自らはルール策定には関与せずに、ひたすら
多極化(ルール不適用地=梁山泊の承認)を主張する。

 日本は盤目上ゲームメーカーを担える立場にあるが、自らはワイルドカード
志向しているように映る。
 メッキの剥げたアメリカを支え続けたり、地廻りヤクザ中国へのミカ締め料の
支払いをまとめて拒絶したければ、自らが立ち上がるしかないのだが...。
2010/02/27(土) 21:54:37| URL| ジャギ様 #- [編集]